- ファウンダヨ(オルホルグリプロン)は、経口タイプの新しいGLP-1受容体作動薬
- 成人を対象とする第3相試験で、最大約12%の体重減少を確認
- 副作用は、吐き気、便秘、下痢、嘔吐など
1日1回いつでも服用可能、食事・飲水制限も不要
米国のイーライリリー・アンド・カンパニーは、Foundayo(ファウンダヨ、一般名:オルホルグリプロン)が米国食品医薬品局(FDA)から承認されたと発表しました。肥満症を有する成人、および過体重で体重に関連する健康障害を有する成人が対象です。
肥満症に対する治療では、GLP-1受容体作動薬の有効性が期待されていますが、実際に使用している人は1割未満とされています。その背景には、薬の入手しにくさや肥満症治療に対する偏見(スティグマ)、投与方法が複雑と受け止められていることなど、さまざまな要因があるとされています。
ファウンダヨは、1日1回服用する新しいGLP-1受容体作動薬です。従来のGLP-1受容体作動薬のような食事や飲水の制限はなく、時間を問わず服用できる点が特徴です。同剤は、第3相ATTAIN臨床試験プログラムで評価され、肥満症または過体重で体重に関連する健康障害を有する成人に対する治療薬として、米国で承認を取得しました。
血中脂質や血圧などの心血管リスク因子も改善
ATTAIN臨床試験プログラムはATTAIN-1試験とATTAIN-2試験で構成され、肥満症または過体重の参加者(計4,500人以上)に対し、72週間にわたってファウンダヨまたはプラセボ(偽薬)のいずれかが投与されました。
肥満症、または過体重で高血圧や脂質異常症、心血管疾患などの健康障害(糖尿病は除く)を有する3,127人を対象に実施されたATTAIN-1試験において、最高用量のファウンダヨを投与された参加者で平均12.4kg(12.4%)の体重減少がみられました。試験中の投与中止例を含めた解析でも、平均11.3kg(11.1%)の体重減少が確認されています。
さらに、腹囲やnon-HDLコレステロール、中性脂肪、収縮期血圧などの心血管リスク因子の改善が認められました。
40か国以上で承認申請が進行中
ファウンダヨの副作用として、吐き気、便秘、下痢、嘔吐、消化不良、腹痛、頭痛、腹部の張り、疲れやすさ、げっぷ、胸やけ、おなら、脱毛などが報告されています。また、甲状腺の腫瘍や甲状腺がんが起こる可能性について注意喚起されています。なお、他のGLP-1受容体作動薬との併用は推奨されていません。
現在、40以上の国でファウンダヨの承認申請が進められており、肥満症や体重に関連する健康問題を抱える人にとって、新たな治療の選択肢となることが期待されます。(ひまんラボ編集部)
本記事は、2026年4月2日に日本イーライリリー株式会社より発表されたプレスリリース「FDA がリリーの Foundayo(TM)(オルホルグリプロン)を承認 肥満症治療薬として、食事および飲水の制限なくいつでも服用が可能な1 日 1 回投与する唯一の経口 GLP-1 受容体作動薬」を元に、患者さんやダイエットを検討中の方に向けて分かりやすく要約・解説したものです。